ニコ生FME配信

ニコニコ生放送は、Adobe® Flash® Media Live Encoderなどの外部エンコーダーを使用する事で
UStreamの最高品質設定に近い画質音質で放送する事が出来ます。
ニコ生の場合は、運営公式生放送くらいの音質・画質になるようです。
※FME配信には設定によるが高圧縮のリアルタイムエンコードを行うためかなりの高スペックPCを必要とします。
 また、安定した上り回線速度が最低300kbps以上は必要となるため、高速回線推奨(特に上り)。
 ADSLの場合は、画質を低めにしないとラグが生じる場合があるので注意。
 試しに調整・配信しそれでもカクつきやゲームに支障をきたす場合は諦めて通常キャプチャーの方をお勧めです。


動画でFME設定解説

動画の目次
①ニコ生配信に必要なもの 1:30~
② ステレオミキサー・マイクミュート解除機能の解説・各機能が欠落時の補完方法 3:24~
③SCFH、FMEのDL方法 9:17~
④放送までの手順 12:50~
⑤SCFHDSFとFMEの設定 17:55~
⑥低スペパソコン対策とノートPCの熱暴走対策 31:10~

※1=ステミキ、ミュート解除機能欠落対策:http://fukitanuki.blog93.fc2.com/
※2=動画内で説明のとおり、SCFHをDL後、installというバッチファイルを忘れずWクリしてインストしてください

1.Flash Media Live Encoder(以下FME)をDLする

Adobe社のホームページから「Flash Media Live Encoder 3」をDLしインストールする
アカウント登録が必要

2.高画質・高音質で放送する方法

(1)xmlファイル(配信に必要な情報)をダウンロードする。

con-1.jpg

放送ページ画面の「高画質配信」タブを開いてください。
その中にある「外部エンコーダーを利用する」をクリックしてください。

con2.jpg

続いて、「XMLファイルをダウンロード」をクリックし、XMLファイルを指定の場所に保存してください。
※外部エンコーダーを使用中は、配信画面からのカメラ配信はできません。

(2)xml ファイルをFMEで読み込む。
fme1.jpg
FMEを起動し、「File」の「Open Profile」から、先ほどダウンロードしたXMLファイルを読み込んでください。
※ 読み込み終了後、「Profile Validation」というポップアップが出ても問題ありませんので、
「OK」を押して配信してください。

(3)映像が流れている事を確認する。
fme2.jpg
1で映像が流れている事を確認してください。
映像が流れていない場合は、2のプルダウンから映像元を指定してください。

【設定】Encode Options

PresetはLowBandwidth(150kbps)以外ニコ生で使えないため、まずCustomを選んで個別設定する。

Video

チェックを入れると映像取り込みが始まる。
(NDCやSCFHなりのキャプチャソフトを事前にインストールして映像をDeviceリストに取り込めるようにしておく)

Format

VP6そこそことH264高圧縮があるが、H264は動画のエンコードをしながらROを起動してニコ生を見ているようなもので、C2D以上の高いPCスペックを必要とする。
このためPCスペックに自信がない場合はVP6を選ぶ。
同じbitrateでも圧倒的にH264の方が画質良いので、余裕があるならばH264をおすすめ。
マルチコアPCにおいてはVP6よりH.264の方がエンコードが速く(VP6はマルチコア非対応)
殆どの場合においてH.264のエンコードの方が楽ですが、
VP6はH.264に比べて再生時のデコードが速い(軽い)という特徴をもっており、非力なPCでの再生性能が優れている。
また高音質配信の場合、H.264に使われるAACよりもVP6に使われるMP3のほうが高周波数の音域まで
記録される事がわかっているため、これらの特徴をいかした音声重視の配信をする場合には
VP6の使用をおすすめします。
∴ハイエンドPCなどでUST高帯域環境での配信はH.264、低帯域音声重視はVP6。
 ニコ生は一部配信環境を除きVP6配信がお勧め。

Frame Rate

1秒間に画面の映像が切り替わる回数。例えば15.00fpsなら1秒間に15枚パラパラ漫画をめくってるのと同じ。5fpsなら1秒間に5枚となる。要するにこの数字が高いほどなめらかな映像となる。
ただし、この数字が高いほどPCが一生懸命映像を切り替えるために、PCの負荷も高くなる。
そして30fps以上はあまり変化がない。RO実況での目安は10fps前後。
高スペックPCの生主だと15fps以上も可能だが、ニコ生に映像+音声=384kbps以下という縛りがあるためfpsを上げるとビットレートを下げざるを得なくなる(映像が荒くなる)。

高画質を維持するには、配信スタイルによってfpsなりビットレートなりを適宜調整する必要がある。
目安として
  • 座って雑談枠など、あまり動きの無い配信が多い場合は(5fps以下)
  • 普通の配信は(7~15fps)
  • AGI職のソロ狩りなど、特定部分だけ動いて画面全体の動きが少ないが高fpsを要する配信(10~15fps可能)

ニコ生運営が推奨している映像+音声=384kbps以下という縛りがあるため、高画質配信を行う場合はH264エンコードにして圧縮を高める=データ量を抑える(PC負荷は高くなる)か、またはやや低めのfps配信に抑えて画質をあげる必要がある。ちなみにアニメは24fps、テレビ実写は30fps。

Input Size

ここでFMEに取り込む画面のサイズを設定する。あらかじめ何種類か用意されているが、基本的にはROのウィンドウサイズに同じサイズに合わせる。
取り込む画面のサイズが小さいほど、PCへの負荷は小さくなる。
→ROのウィンドウサイズも小さいほど、PCの負荷は小さくなるので
 軽さ重視の場合はROのウィンドウも小さくする(軽くなる、ぬるぬるしやすくなる)

※少しでもどちらかのサイズに相違があると補完時に歪みが発生しやすくなるので
リサンプリング性を考慮した場合、中途半端なサイズ差プリセットは避ける。
H264でキャプチャする目安として、640×480でC2D世代以上のPC、800×600でi7世代程度のPCを必要とする。

  • VP6の詳細設定でクオリティの設定について
    • Avgクオリティ-移動はスムーズな反面、移動時の画質は相当悪い
    • Goodクオリティ-移動はスムーズな事が多い、移動時の画質はAvgクオリティよりマシ
    • Greatクオリティ-ニコ生基準である384kbps以上の通信量になりやすく移動が時々止まる事がある、移動時の画質は元のデータ量が増えるため劣化がGoodクオリティより少ない
    • bestクオリティ-Greatよりデータ量が増えるため移動時は割合止まる、移動時の画質劣化は少

Maintain Aspect Ratio

これにチェックを入れるとFMEがアスペクト比を自動修正するようになる。横長の映像だったり縦長の映像などおかしくならなくてすむ。

Bit Rate

ここでは、取り込んだデータをニコ生に送る際のビットレート(データ量)の設定ができる。
設定的にはbpsは固定にし画質調整はfpsで行うか、その逆かのどちらかの設定を固定にする方が調整は楽。
ここのビットレート量と音声との合計が384kbps以下になるようにする。
ニコ生16:9表示モードにする場合で画質を維持したい場合は若干映像ビットレートをあげる。(必然的に音声は1段階下げざるを得ない場合がある)

【重要】新プレイヤー実装による解像度拡大や上限ビットレートの緩和
Niconico Zero(2012/05/01~)からは画面の解像度が横:864 縦:486と拡大される。
それにより、生放送の上限ビットレートが384kbpsから映像+音声=480kbpsへと上がる。
"解像度が拡大することによる画質の維持を目的としたビットレート緩和であるため、864*486で配信する生主は必然的に映像ビットレートのみを「96kbps」引きあげることになる。''
※ピークタイムを避けて、2:00~19:30の間だけは従来どおり映像+音声=384kbpsのままとなるので、ピークタイムと通常タイムとまたがって配信する場合は時間帯ごとのビットレートプリセット(設定)が必要となる。(特にXsprit)


Crop

Input Sizeで取り込んだ範囲から切り抜いた部分だけをエンコすると言う設定欄。Cropにチェックを入れなければInput Sizeで取り込んだ範囲全てがそのままエンコードされる。

Deinterlace

大きい動きをした時に縞々が出る場合はここのチェックを入れると縞々が消える。

Audio

ここにチェックを入れると、FMEに音声を取り込むことができる。

Device

FMEに取り込む音声のデバイスを選ぶ。

Format

取り込んだ音声をエンコードするコーデックを選ぶ。

Channel

音声がモノラル(Mono)かステレオ(Stereo)かをえらぶ

Sample Rate

取り込んだ音声のサンプリングレートを設定する。
ちなみに44100HzはCD音源と同等の超高音域まではっきりとした音質、
22050HzはROのBGMと同等のそこそこの範囲の音質、
11025Hzは電話程度の人間の声がはっきり聞こえる程度の音質としてリスナー側に出力される。
この数字が大きいほど高音質になるが、映像に割けるデータ量の帯域がその分減るため、音声重視の放送にするか音声品質はそこそこに抑えるかという兼ね合いが重要になる。

Bit Rate

音声のデータ量をここで調整する。全てCBR
参考にROのBGMの音質は22050Hzで80-96kbpsだが、単なる狩りたれ流しであればビットレートは低めに抑える。RO生主は22050Hzの64-96kbpsあたりが多い。(ROの音声に合わせてるのかも)
音質重視であっても44.1kHz96-128kbps程度でも十分聞け得る。

Volume

このVolumeとOSの音声プロパティでのステレオMixでの音量と、BGM流すソフトの音量調整、
マイクの音量とを各々微調整して最適な音量を出す。


(4)音声が流れている事を確認する。
fme3.jpg
1で音声が流れている事を確認してください。
流れていない場合は、2のプルダウンから音声元を指定してください。

(5)配信を開始する。
fme4.jpg
Start」を押すと、配信が開始されます。
放送中のページに戻り、生放送をお楽しみください。

(6)配信を停止する方法
fme6.jpg
配信を停止するときはFMEの「Stop」ボタンを押し放送画面内の「配信停止」を
押してください。

(7)簡易配信方法
con3.jpg
放送ページ画面の「高画質配信」タブを開いてください。
その中にある「外部エンコーダーを利用する」をクリックしてください。
URL」と「Stream」というものが表示されているので、コピーしてください。
fme5.jpg
FMS URL」のところに放送画面でコピーした「URL」を、「Stream」のところに
放送画面でコピーした「Stream」を入れ、「Start」を押すと配信が開始されます。

3.その他

■ビットレートの制限について
映像音声合わせたビットレートの合計値を384kbps以上に設定にすると配信が不安定になる事があるので
原則、384kbps以下に抑えるようにすること。

【重要】新プレイヤー実装による解像度拡大や上限ビットレートの緩和
Niconico Zero(2012/05/01~)からは画面の解像度が横:864 縦:486と拡大される。
それにより、生放送の上限ビットレートが384kbpsから映像+音声=480kbpsへと上がる。(※1)
"解像度が拡大することによる画質の維持を目的としたビットレート緩和であるため、864*486で配信する生主は必然的に映像ビットレートのみを「96kbps」引きあげることになる。''

(※1)ピークタイムを避けて、2:00~19:30の間だけは従来どおり映像+音声=384kbpsのままとなるので、ピークタイムと通常タイムとまたがって配信する場合は時間帯ごとのビットレートプリセット(設定)が必要となる。(特にXsprit)

■ 配信画面のカメラに戻したい場合
放送画面のカメラに戻したい場合はFMEの配信を一旦止め配信画面から「外部エンコーダーの利用を止める」を
クリックし「配信開始」を押すと配信画面のカメラに戻る事ができます。

  • 最終更新:2012-05-01 22:57:24

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